2021/11/27
任意売却の仕組みとは?競売の違いやメリット・デメリットもご紹介!②
【任意売却のメリットとは?】
競売との大きな違いの一つですが、任意売却はローンの滞納による住宅の売却といった情報が公開されることはありません。
売却の理由を周囲に知られることがないので、精神的負担も少なくなります。
さらに引っ越し費用、仲介手数料といった諸費用を売った代金から出せるので、引っ越し費用が無くて困っているというときにも便利な方法です。
競売と違って残債を自分にとって無理のない支払い金額で返済できるのも、大きなメリットです。
●情報は非公開になるので、自分の情報が漏れない
競売は官報やインターネットに公開されてしまいますが、任意売却は通常の不動産の売却と同様に事情は分からないようになっています。
売却した物件がホームページに掲載されたとしても、売却した事実以上は知られることがないので、周辺の人間関係にこうした事情を知られなくて済みます。
自身のプライバシーを守れるので、精神的な疲れも少なくて済みます。
住宅を普通に売るのと同じように、少しでも金額の高い買い手を探すことができますので、競売よりも高値で売れるのも大きなメリットと言えます。
●仲介手数料や引っ越し費用を売却費用から出せる
競売は売ったお金が全額ローン返済に使われますが、任意売却の場合は事前に相談することで、その後引っ越しなどにかかる費用を用意できます。
引っ越しの費用が準備できないために、売却活動ができないといった場合でもこうした救済措置があるのもメリットです。
●残債は分割で支払える
売却活動が終わったあと、売った金額でもローンが返済しきれなかった場合、残債分は無理なく支払える金額での分割払いが可能です。
売却が終わったあとの負担も少なく過ごせるような仕組みになっているのは、大きなメリットと言えます。
【任意売却のデメリットや注意点とは?】
任意売却の条件はローンを滞納している状態なので、当然信用情報に傷が付き、今後新たなローンやクレジットカードの契約が難しくなります。
家を売った代金は引っ越しなどの必要な諸費用を除いて全額ローンの返済に使われますので、ほかに必要な費用があってもあてにできません。
住宅があまりにも売れないと競売になってしまうこともあるので、こうした部分には注意が必要です。
●ローンを滞納しているので信用情報に傷がついてしまう
任意売却の条件の一つに、ローンを滞納しているという項目があります。
売却の有無に関わらず、ローンの滞納で個人信用情報機関に傷がつきますので、この時点ですでにブラックリストに入ってしまっています。
この状態になってしまうと最低でも5年はほかのローンを組むことができなくなってしまいます。
クレジットカードを契約することもできません。
●売却金は全額ローンの返済に充てられてしまう
事前に相談をしておいた引っ越し費用や仲介手数料といった諸費用は売却金額から経費として使えますが、それ以外には使用できません。
こうした諸費用以外の売却した金額は、当然ながらローンの返済に使われます。
ローンの返済額よりも売却金が上回れば、その分は売主が自由に使えますが、そうでない場合はほかに必要な費用は自身で準備する必要があります。
●時間がかかり過ぎると競売になってしまう可能性も
さらに注意が必要なのが、任意売却をしているからと言って競売にかけられないわけではないということです。
タイミングは状況によって違いますが、だいたい10か月から12か月の滞納で競売にかけられてしまいます。
当然これは目安なので、もっと早い場合もありますので、売買活動にはあまり時間をかけ過ぎないようにしましょう。
急いで売却する必要があるため、自分にとって悪い条件で手放してしまうということもあります。
可能な限り自分の希望にあった条件で、なおかつ早く売れるように、ぜひ弊社にご相談ください。
【まとめ】
任意売却とは、ローンを滞納してしまったときに競売になってしまう前にできる救済措置とも言えます。
多少のデメリットはあるものの、引っ越し費用などの諸費用を準備できたり、残りのローンを無理なく返済できたりとメリットも大きいです。
もしもローンを滞納してしまうようなことがあった場合は、慌てずに、任意売却について債権者に相談してみましょう。