2021/12/23
家の売却で訪問査定をおこなうメリット・デメリットやおすすめのケースをご紹介!①
家の売却で訪問査定をおこなうメリット・デメリットやおすすめのケースをご紹介!
家の査定の方法には、机上査定と訪問査定の2種類があります。
机上査定では大まかな査定金額を知ることができ、訪問査定ではより詳細で正確な査定金額を知ることができます。
今回は訪問査定の算出方法やメリットやデメリット、どんなケースのときに向いているのかをご紹介していきます。
【家の売却前に知っておきたい訪問査定をするときの算出項目や費用】
訪問査定とは、その名のとおり不動産会社が直接現地を訪れて各項目を細かくチェックしたうえで査定をする方法です。
主な算出項目としては、敷地の形状や接道幅員、ライフラインなどがあり、家の細かな部分を机上査定以上に確認し査定します。
基本的にこうした査定には金額が発生せず、査定に限ってはお金を準備する必要はありません。
以下で、訪問査定の概要や査定時の項目、費用についてより具体的に解説します。
【訪問査定とは?】
先述のとおり、不動産会社の担当者が現地に足を運び、家を査定する方法が訪問査定です。
先に家の基本情報をおさえておき、所有者にもヒアリングを実施したうえで直接家の状態を確認し、査定を実施します。
訪問査定では、法務局などが定めた規定をもとに調査しますので、より精度の高い査定結果が得られるという特徴があります。
●訪問査定の確認項目
実際に現地に訪れる前に家の基本情報を確認し、実際の立地条件、日当たりや風通し、間取りなどといった実際の状態を確認します。
その後、現地を訪れ家の設備や施設の経年劣化状態や実際に故障や破損がないかを確認します。
さらに住環境も査定に関係しますので、周辺環境や交通状態なども確認の対象です。
これらを査定するにあたって、公図、測量図、登記簿謄本、図面といった書類も必要となります。
こうした必要書類は不動産会社の担当者から事前に連絡がありますので、しっかりと準備しておきましょう。
●費用はかかるの?
基本的に査定そのものに対する費用は発生しません。
査定は契約を得るためのステップにすぎませんので、これ自体で利益を得る目的とされていないのが大きな要因です。
実際に売却は確定していなくても、正確な査定金額が知りたいといった理由での査定も快く引き受けてくれる不動産会社が多いです。
しかし必要書類については取得費用というのが発生します。
公図、測量図や登記簿謄本は1通あたり450円~600円程度、図面は350円と多少なりとも出費があります。
査定に合わせてクリーニングなどを実施する場合はその料金も発生しますので、査定自体に料金が発生しなくても、こまごまとした部分で費用が必要になる場合があります。
【家の売却で訪問査定をおこなうメリット・デメリットとは?】
現地を訪れてより細かい状況を見てくれる訪問査定は、売却するにあたってより現実的な査定価格を把握できるというメリットがあります。
しかし一方で、より正確に査定するために時間がかかってしまうというデメリットもあるので、実施する場合は少し時間に余裕をもって行動しましょう。
少しでもスムーズに訪問査定が完了するように、査定する物件情報は正確に伝え、住んでいるからこそわかる情報などもしっかり添えるようにしましょう。
●大きなメリットは査定価格が正確であること
訪問査定ももっとも大きなメリットは、査定価格が正確であり、実際に売却するときの金額とほとんど誤差がないところです。
周辺地域の情報や資料だけではなく、家を実際に目視確認するため、より精度の高い査定ができるのです。
さらに実際に不動産会社の担当者とどういった物件が売れやすいか、売却前にどこを修繕しておいたほうが良いのかなど、その場で質問できます。
不動産会社の担当者と顔を見て直接やり取りできますので、机上査定に比べて安心感があるのではないでしょうか。
●時間がかかるデメリットもある
しかし、訪問査定は用意する書類が多く、書類を取得した後も、訪問査定の実施日程の調整や訪問査定当日の確認と査定があり、時間を要します。
また、不動産会社の担当者が来て確認するという性質上、近所の人に見られてしまい、物件の売却を悟られてしまう可能性も考えられます。
可能な限り内密に進めたいという場合は、担当者が訪問し細かく見ていくという行動自体がデメリットになってしまいます。
●依頼時の注意点
実際に売却する際に注意しておきたいのが、各部屋の整理整頓はしっかり実施して、設備も可能な限り修繕しておくという点です。
担当者が訪問したときに、確認すべき部分がきちんと確認できる状態であることが望ましく、また故障していたり壊れたりした状態の設備も査定額に響きます。
さらに必要書類が足りていないと査定自体がやり直しになってしまいかねません。
入念に準備をおこない、訪問した担当者には実際に住んでいるときの情報を細かく伝えていくようにしましょう。
次回は家を売却する際に訪問査定がおすすめのケースや向いている人についてお話ししたいと思います。