ごみ屋敷を保有するリスクとは…

2022/06/13

ごみ屋敷を保有するリスクとは?ごみ屋敷は固定資産税が上がる?

ごみ屋敷を保有するリスクとは?ごみ屋敷は固定資産税が上がる?

ごみ屋敷を保有するリスクについて

ごみ屋敷となってしまったご自宅や、相続した家屋がごみ屋敷となっている場合、さまざまなリスクが発生します。

なにから手をつけて良いかわからずにそのまま所有し続けるというケースが多いですが、ごみ屋敷を放置することはさまざまなリスクが伴いますので、できれば早急にごみ屋敷状態を解消することが必要です。ではまず保有するリスクについてご説明します。

 

【ごみ屋敷を放置するリスク】

ごみ屋敷を放置することで、どのようなリスクがあるかをお伝えします。

●ごみ屋敷を放置するリスク①近隣トラブル

ごみ屋敷の影響はご自身だけにとどまらず、さまざまな理由で近隣の迷惑になる可能性があります。

まずは、衛生面の問題です。

室内に放置されたあらゆるごみから悪臭が発生します。

悪臭は近隣の住居まで届くので、不快な気持ちにさせたり、洗濯物ににおいがついたりするなどの迷惑をかける恐れがあります。

さらにごみ屋敷は、害虫が大量発生するリスクがあります。

発生した害虫は、周辺の道路や近隣にも現れる可能性が高いため、近隣住民にも被害が及ぶかもしれません。

また、人が出入りしていないごみ屋敷の場合は、犯罪や火災が発生するリスクが高くなり、近隣トラブルの原因となります。

ごみが敷地だけでなく周辺道路にまで散乱している場合は、通行妨害になり、積み上がったごみが倒壊すると人が怪我をするリスクや車を傷つけるリスクも考えられます。

近隣トラブルは、慰謝料を請求されるような大きな揉め事に発展する場合もあります。

このように、ごみ屋敷は周りの住民に迷惑をかけたり、大きな問題に発展する可能性があったりするため、早めに対処することをおすすめします。

●ごみ屋敷を放置するリスク②行政代執行

近年、ごみ屋敷は社会問題となっていて、多くの自治体でごみ屋敷に対する条例が制定されています。

行政機関へ近隣住民から苦情や相談があったごみ屋敷は、自治体の調査対象となり、立ち入り調査がおこなわれます。

調査が入ると、所有者はごみ屋敷の管理責任の指導や命令を受ける場合があります。

その指導や命令に所有者が対応しなかった場合、自治体による行政代執行が執りおこなわれます。

行政代執行でごみ屋敷を片付けた費用は、所有者が支払わなければなりません。

作業費用の支払いのみならず、条例の指導に従わなかったペナルティも発生します。

注意点として、立ち入り検査の拒否や、虚偽の回答をした場合は、所有者の氏名や住所が公表され、罰金が科せられるリスクがあることを覚えておきましょう。

また、固定資産税の軽減が受けられず土地の税金が最大6倍になるケースもあります。

●ごみ屋敷を放置するリスク③家が腐食する

家は空気の出入りがないと経年劣化が早く進み、躯体(くたい)が腐食します。

それは家の中が物で溢れていることで、湿度が高くなりカビが発生するためです。

また、水が漏れていることに気づかずに放置することで、屋根裏や床が腐り、家屋の骨組み自体が朽ちてしまうリスクもあります。

さらに家の構造がごみの荷重を支えきれず、床や壁が倒壊することも考えられます。

長期間にわたりごみによって構造が圧迫されると建物の劣化が進むので、できるだけ早く負担を解消することが好ましいです。

次回は解消方法や売却についてお話しします。

 

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