2021/09/28
住宅ローンで収入合算するメリットとデメリットは①
住宅ローンで収入合算するメリットとデメリットは?
新しく不動産購入を検討するときは、住宅ローンを組む人がほとんどでしょう。
しかし、希望する額の住宅ローンを組みたいと思っても、1人だけの収入では審査に通らないこともあります。
そんなときに利用できるのが収入合算です。
ここでは収入合算とよく混同されるペアローンとの違いや、収入合算することのメリット・デメリットをお伝えします。
【住宅ローンでの収入合算とペアローンの違い】
まずは収入合算とは何か、どのような条件があるかと、合わせて話にあがることの多いペアローンとの違いもご紹介します。
●収入合算とは
他の人と2人分の収入を合わせて、1つの住宅ローンに申し込むことを収入合算と言います。
2人で合わせた世帯年収でローンに申し込めるので、これまで通らなかった額の借り入れが可能になるかもしれません。
●収入合算の条件
収入合算する相手の条件は配偶者か、親か子どもに限られます。
友人や恋人などと合算することはできませんのでご注意ください。
相手とは一緒に住んでいることが基本になりますが、セカンドハウスなど、条件によっては一緒に住んでいなくても合算できることがあります。
相手は1人だけで、3人以上を合わせることはできません。
ローンに申し込みしたときに両者が69歳以下であることも、条件にあげられています。
また、銀行によって収入合算できる金額が違い、2人の収入すべてを一緒に計算できるとは限りませんので、詳しい条件は銀行にお問い合わせください。
●収入合算の種類
連帯債務型と、連帯保証型の2つの種類があります。
連帯債務型では、相手と2人ともが1つのローンの共同責任者になります。
もし、片方が返済できない状況になってしまったら、もう片方の人に全額の返済義務が課されます。
それに対し連帯保証型では、メインの債務者になるのは1人だけで、もう1人はその連帯保証人になります。
ただし、連帯債務型の住宅ローンを取り扱っている金融機関はあまり多くありません。
●ペアローンとの違い
似たような制度で、ペアローンというものがあります。
契約するローンは1つだけの収入合算とちがい、ペアローンは2人がそれぞれ住宅ローンを契約するので、合わせて2つの住宅ローンに契約することになります。
ペアローンでは、お互いがペアとなる相手の連帯保証人になる必要があります。
また、2つの住宅ローン契約になるので、手数料などの費用も2倍かかります。
次回は収入合算するメリットについてお話したいと思います。