2021/09/30
住宅ローンで収入合算するメリットとデメリットは②
【住宅ローンで収入合算を選ぶメリット】
収入合算することで得られるメリットをご紹介します。
●借入可能額の増加
1人の収入だけで可能だった借入額より、もう1人分の収入も合わせることで大きな金額が借りられることになります。
また、非正規社員など、審査に通りにくい職業の方でも、もう1人の状況によって審査を通過できるケースもあります。
ローンで組める金額が少なく、諦めていた憧れの物件に手が届くようになることもあるでしょう。
●住宅ローン控除の増加
住宅ローン控除は個人でできる大きな節税ですが、連帯債務型で収入合算した場合は住宅ローン控除を2人分受けることができます。
連帯保証型だと1人だけが債務者で、もう1人はただの保証人という形になりますので、債務者となる1人分しか住宅ローン控除は受けられません。
ただしそれでも収入合算により借入額が増えたことで、住宅ローン控除額もそれだけ増え、1人で普通に組むよりも節税にはなるでしょう。
ご参考に、その年の終わりの住宅ローンの残りが4,000万円以上の場合、ローンの返済期間が10年以上あれば控除額の上限は40万円(控除率1%)になります。
たとえば、年末に3,000万円のローン残高があるなら30万円が控除額の上限で、2,500万円のローン残高なら25万円の控除額が上限となります。
●手数料が少ない
前回お伝えしたとおり、2つの住宅ローンに申し込むことで手数料などが2倍かかるペアローントは違い、収入合算で申し込む住宅ローンは1つだけです。
そのため、事務手数料や印紙代など、こまごました費用を節約することができます。
住宅ローンは扱う金額が大きな契約であり、借入金額にもよりますが金銭消費貸借契約書に貼付する印紙代だけでも1通につき2万円かかりますので、その費用が節約できるのは嬉しいポイントです。また事務手数料も節約なります。
次回はデメリットについてお話したいと思います。