2021/10/24
マンションの管理費と修繕積立金の違い①
マンションの管理費と修繕積立金の使い道とは?将来値上がりするって本当?
いよいよマンションの購入を検討するとき、物件価格はしっかりとチェックしていても、つい見落としがちなのが管理費と修繕積立金です。
毎月支払うことを考えると、決して安い金額ではない管理費と修繕積立金は、それぞれ必要な使い道があって集められています。
この記事では、管理費と修繕積立金とはなにか、また、将来値上がりする可能性についてわかりやすく解説します。
【マンション管理費の使い道とは?修繕積立金との違い】
まずはマンションの管理費からご説明します。
管理費とは一言で言うと、マンションの共有部分に日常的に必要なメンテナンスをおこない、管理するためのお金です。
マンションの各部屋を所有している方(区分所有者)の持ち物であるとみなされる部分のことを専有部分と言い、そのマンションの区分所有者全員の持ち物であると考えられる部分のことを共有部分と言います。
具体的に共有部分とは、主にエントランスや廊下、エレベーターなど、住民が共有して使う部分のことです。
●管理費の使い道
管理費はおもに以下の用途で使われています。
・マンション管理会社への業務委託費用・管理人の人件費
・共有部分への火災保険・地震保険料
・共有部分の電球やトイレットペーパーなどの消耗品費
・共有部分の光熱費
・共有部分に使う掃除用品や清掃代
・管理組合の運営に必要な費用
・共有部分で日常的に必要な小さな補修
・駐車場やエレベーターなどの維持管理費・敷地内の植物の維持管理費
このように、管理費の使い道は多岐にわたっています。
マンション住民の毎日の暮らしを快適にするため、また、マンション全体の資産価値維持のために日常的に使われるのが管理費です。
このあとご説明する修繕積立金とは違い、管理費は基本的には集められた分は積み立てることなくこまめに使い切ることがほとんどなのも特徴です。
●管理費の決め方
マンション全体の管理にかかる費用を区分所有者で負担するため、一戸あたり支払う管理費は戸数の多い大規模マンションのほうが割安になる傾向があります。
大規模なマンションでは管理にお金がかかる豪華な共有施設が付帯していることが多いですが、それでも区分所有者の人数が多いために、戸数の少ないマンションよりも安くなることが多いです。
管理費は区分所有者の数で単純に割っているのではなく、所有している部屋の面積によって負担金額を変えています。
つまり同じマンションでも広い部屋に住んでいれば管理費も高くなり、狭い部屋であれば管理費は安くなるということです。
次回は修繕積立金についてお話したいと思います。