2021/10/26
マンションの管理費と修繕積立金は値上がりする?
【マンション管理費と修繕積立金は値上がりするのか?】
マンションの管理費と修繕積立金は、新築マンションでは安く設定されていることが多いですが、実はそのあと値上がりする可能性が大いにあります。
●管理費が値上がる仕組み
新築当初、マンションの規模や、どのように管理しサービスをおこなうかによって管理費は設定されています。
しかし途中でマンションの管理会社が変更となる場合や、サービス内容が変更になり、管理費等の改定が必要とされた場合、その分値上がりすることもあるでしょう。
また、情勢の変化から人件費や物価の高騰が起こることもあります。
その場合は管理費を値上げすることになりますが、そのためは原則としてマンション管理組合の総会で過半数以上の賛成を得て決まります。
●修繕積立金が値上がる仕組み
修繕積立金も新築時の計画によって計算された金額が設定されています。
しかし12年に1度の大規模修繕では、最初におこなうときよりも2回目、3回目におこなうときのほうが劣化も進んでおり、より多額の費用がかかると予想されます。
また、実際にマンションで大人数が生活することで、不測の事態により計画外の修繕が必要とされることが多々あります。
もし途中で大規模な災害が起きて、マンションの建物に被害が出てしまった場合、多額の修繕費用が必要となります。
その場合も修繕積立金から捻出されるため、計画外の出費が増え、修繕積立金が足りなくなることがあるのです。
そうなると修繕積立金を値上げするか、一時金として徴収するかのどちらかの手段が取られます。
●管理費と修繕積立金は安ければ良いものでもない
毎月支払う金額が安いと嬉しく感じてしまいますが、マンションの管理費と修繕積立金に関してはその金額が適切かどうかを見極めなければいけません。
極端に安く、きちんと管理、修繕されていないマンションは劣化の一途をたどり、資産価値が大きく下落してしまいます。
そうならないために、今の管理費と修繕積立金が適切で、ちゃんとした使い道が計画されているかを確認する必要があります。
【まとめ】
マンションの管理費と修繕積立金とはなにか、またそれぞれの使い道や、「将来値上がる」という話は本当かについてご説明しました。
長年所有することを考えると、管理費と修繕積立金に支払う金額は大きく、決して無視できない項目です。
適切な金額できちんと管理、修繕されているマンションをお探しの場合はぜひお気軽にご相談ください。